手法

水道橋博士論・序説 〜8月17日・東京ポッド許可局イベントに寄せて〜

来る8月17日の土曜日、赤坂サカスでオフィス北野のイベントが行われます。ここをご参照に。色々と見所も多いわけですが、やはり何と言っても東京ポッド許可局メンバーと水道橋博士による1時間のトークは見逃せませんし(明らかに時間が短すぎるんじゃないか…

テレビブロス「どうした!?水道橋博士」特集が出来るまで 〜あるいは、おぐらりゅうじと相沢直と「テレバイダー」の星座について〜

「今度、テレビブロスで水道橋博士の特集やりたいんだよね。どう思う、相沢氏?」 おぐらりゅうじがこう言ったのは、2013年5月7日の夜だった。7月17日発売号のテレビブロス(表紙はきゃりーぱみゅぱみゅ)に「どうした!?水道橋博士」特集が掲載される、2ヶ月…

夢はわりかしアップロードできるっていう話 〜「ダイノジ大谷ノブ彦のオールナイトニッポン(2013年5月29日放送)」を聴いて〜

この4月からニッポン放送の水曜深夜1時では「ダイノジ大谷ノブ彦のオールナイトニッポン」が始まってまして、まあこれがすっごく良くて、毎週リアルタイムで聴いてるわけです。大人なのに、AMの深夜ラジオとか聴いてんのって、本当どうかって思うんですよ、…

「アメトーーク!」でプロレスにちょっと興味を持った人に名著「僕たち、プロレスの味方です」を読んでもらいたいという話

2013年5月23日、テレビ朝日「アメトーーク!」で、「今、プロレスが熱い芸人」が放送されました。まさにいま現在進行形で面白くなり続けているプロレスという現象を取り上げた内容であり、この放送をきっかけとしてプロレスにちょっとだけ興味を持った方もい…

「ザ・水道橋 in 座・高円寺 vol.1 〜園子温芸人デビュー〜」を観て思ったこと

歯ぎしりで充血するくらいに「今に見ていろよ」とお天道様にいびつな微笑みを返して生きることは、常に刹那でしか生きてこなかった証である。刹那によって、突き動かされてきたんだと思う。「刹那」とは僕にとってすでに日々の日常なんだ。 こんなことを真顔…

【ネタバレ注意】「泣くな、はらちゃん」〜世界は果たして肯定されるのか?〜

2013年1月から日本テレビ系列で放送スタートした連続ドラマ「泣くな、はらちゃん」を第5話まで観て、あまりにもすごい作品なので記しておきます。ネタバレを含むので、読まれる方はお気をつけください。 「泣くな、はらちゃん」は、公式サイトによると大体こ…

谷川貞治「平謝り」〜「すみません」という生き方について〜

谷川貞治「平謝り」 Amazon 冒頭から、謝っている。 まずはじめに、ファンの皆さん、並びに関係者の皆さんに深くお詫びします。 谷川貞治「平謝り」は、こうして始まる。サブタイトルは「K-1凋落、本当の理由」。元K-1プロデューサーである谷川貞治氏が、K-1…

園子温「非道に生きる」〜道なき道の上で歳をとるために(32歳編)〜

園子温「非道に生きる」 Amazon 非常に個人的な話で恐縮ですが、しかしまあ、人が文章を綴る以上そこには多かれ少なかれ個人的な事情が介在するものでしょうから、それほど恐縮する必要もないのでしょうし、また実際のところ本当に恐縮しているわけではない…

「ゲーセンで出会った不思議な子の話」を読んでぼくが泣くために必要だった三つのこと

ゲーセンで出会った不思議な子の話:哲学ニュースnwk っていうのが、いま話題になっているわけですよ。まだ読んでない方のために簡単に説明すると、まあ2ちゃんの独白スレのまとめです。で、ここから先はネタバレありというか、このまとめを既にあなたが読ん…

HARASHIMAという男 〜プロレスファンではない人々に向けての人生論〜

2010年11月15日、DDTプロレスリング興行、大阪府立体育館第二競技場。 <挑戦者>○佐藤光留(21分27秒、TKO勝ち)HARASHIMA●<王者> ※腕ひしぎ十字固め→レフェリーストップ。HARASHIMAが3度目の防衛に失敗、光留が第33代王者となる (週プロモバイルより試…

MELON'S NOT DEAD 〜メロン記念日って名前のついた最高の奇跡に感謝を!〜

メロン記念日っていう、トンチキな名前のついた4人組のアイドルグループがいる。彼女たちはいつだって当たり前のように奇跡を起こしてくれるものだから、きっとこれからもずっと奇跡を起こしてくれるものだって当たり前のように思ってたけど、2010年2月19日…

笑い飯の「鳥人」が革命的な漫才であった一つの理由

今頃になって2009年のM-1グランプリを振り返ってみようと思いますが、id:ncat2さんが書かれている記事と重なる部分も多いのでそちらもご覧いただければと思います。取り上げてるネタの台詞は同じですがアプローチが違うので、ああ、こういうところがお笑いは…

「ちはやふる」はマンガ史上に残るべき大傑作

末次由記「ちはやふる」 ISBN:4063192768 末次由記の「ちはやふる」に遅ればせながら手を出したんですが、これはマンガ史上に残るべきというか、例えばマンガの教科書があるならば絶対に掲載されるであろう大傑作です。少年マンガにも少女マンガにも分類され…

「マイマイ新子と千年の魔法」〜物語は死なず、負けない〜

「マイマイ新子と千年の魔法」公式サイト ハンサム団が絶賛してたんで映画館まで足を運んだんだけど、尋常じゃない作品だった。今年ぼくは「サマーウォーズ」「This is it」「アンヴィル!〜夢を諦めきれない男たち〜」っていう、たぶん自分の人生に対して様…

ブラマヨが現役最強芸人である理由(しゃべくり007書き起こし)

しゃべくり007におけるブラックマヨネーズが尋常じゃなく凄まじかったので、後世の人々にブラマヨの偉大さを伝えるために一部書き起こす。近未来、核戦争が起こって人類が笑いを失っているとしても、この記事を読んだ未来人たちよ、どうか「漫才」という文化…

記録よりも記憶に残るフジテレビの笑う50年 〜めちゃ×2オボえてるッ!〜

テレビでのオンエアから1ヶ月を超えて、HDDに録画された「記録よりも記憶に残るフジテレビの笑う50年 〜めちゃ×2オボえてるッ!〜」は、相沢の涙腺を華々しく破壊して、バラエティを愛する魂を優しくも激しくわし掴みにした。感覚が激するからテレビなんだ。…

映画「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」 〜少年による冒険譚に関するルール3項&歯ぁ磨けよ!〜

映画「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」を見て、少年による冒険譚にはどんなルールがあるのかを把握する。おそらく原則、以下の3項ではないか? 少年による冒険譚に関するルール第1項:少年の能力は極めて低いが、それをサポートする何かし…

映画「グーニーズ」 〜逆算、およびキャラクターを描くということ〜

映画「グーニーズ」に限らずだと思うけど、単純なワクワク系のお話っていうのはやっぱり逆算だ。というか逆算でしかない。ゴールが設定されていて、そこには壁があり、その壁を乗り越える要素を伏線としてその前に貼っておく、という逆算の作業が全てだ。で…

道が見えたら命がけ

最近心が激した言葉ふたつ。 道が見えたら歩かねばならない (男色ディーノ、本人のブログより) 俺たちは、命がけで、お前たちを楽しませるぜ! (渋さ知らズオーケストラ、Fuji Rock Festivel '09より) おそらく一緒のことを言っている。別にやりたいって…

山本弘「アイの物語」

「ヒントぐらいくれ。その候補者に選ばれる資格は何だ?」 「物語の力を知っていること」 「物語の力?」 「フィクションは『しょせんフィクション』じゃないことを知っていること。それは時として真実よりも強く、真実を打ち負かす力があることを」 仮想現…

マッスルハウス8に学ぶ、クリエイター思春期との付き合い方

マッスルという自分が愛するプロレス団体というか表現手段があり、その興行が5月4日に行われ大体こんな感じだったんだが、そのエンディングがあんまりにもあんまりというかこれを書いてしまうと普通に見てない人が見たくなくなる感じなので具体的には書かな…

好きなものを、好きだと伝えることについてのいくつかの

好きなものを、好きなものとして、好きだと伝えることは難しいというかそういったことが果たして可能なのか?という話なんですけど。 このあいだ職場の人たちと飲む機会があって、そのときに、君は何が好きなの?ということを尋ねられたわけです。わりと人生…

テレビドラマ「銭ゲバ」が良い仕事をしすぎてて感激せざるを得ない

毎週土曜日よる9時より日本テレビ系列で放送されているドラマ「銭ゲバ」を第一回から見ていて、そのあまりの良い仕事っぷりに感激せざるを得ないためにレビューせざるを得ない。相沢は普段ほとんどテレビドラマという奴を観ないが、「銭ゲバ」はちょっとべら…

「聖☆おにいさん」を面白いって言いたくない相沢が選ぶマンガアワード2008

※2010年12月18日に追記。読み返して、今だったらこういう書き方はしないと思いますが、削除するのもずるいので補足。要は「聖☆おにいさん」の内容がどうこうということではなく、読まれ方において「聖☆おにいさん」は「面白いから絶対読むべき!」ってオスス…

相武紗季とプロレスとアイドルと天津(見てもいないものを語るということ)

相武紗季が出てるアットホームのテレビコマーシャル、映像は相武紗季が喋ってるんだけど声だけルー大柴とか阿藤快に差し替わってるあれが無茶苦茶かわいすぎて正直まいってるわけよ。http://www.athome.co.jp/athome/cm/cm_list/ もちろん相武紗季自体の外見…

DDTプロレスリングが推せる、いや、推せすぎる!

2008年10月19日に後楽園ホールで行われたDDT6ブランド大集結的な興行を見に行きまして、やべえ、本当に面白すぎる。こんなん高校生ぐらいのころに見てたら「俺もプロレスラーになりたい!」とはたぶん思わないんだけど「俺もプロレスを作る人になりたい!」…

シルバーホストG

マッスル坂井監督の映画「シルバーホストG」を観たので、色々と思ったこととか考えたこととかを書こうと思います。ものすごいだらだらした感じになりますが申し訳ございません。相沢は最近読んでも全く面白くない日記ばかり書いていますが、本人は至ってユニ…

マッスルハウス6を見て思ったこと

いま我々が暮らすこの日本にはマッスルという無茶苦茶に面白いプロレス団体があって、そのマッスルっていうのはプロレスとしてどうこうと言うよりもエンタテインメントとしてちょっと他にはない存在なので皆さんには是非一度見てほしいと思っているのだけれ…

忙しい人と仕事ができる人

「『忙しい人』と『仕事ができる人』の20の違い」というエントリを読ませていただいて、なるほど!と膝を打ちました。感銘を受けたついでと言っては何ですが、自分なりに『忙しい人』と『仕事ができる人』の違いをひとつ考えてみました。 『忙しい人』は、…

オートマティズム

そもそもイズムというものがまず笑いの対象となるだろう。イズムゆえの偏狭さ、視界の狭さゆえの視線の強さってのは笑えるが、しかしそんなものはすでに古いのかもしれない……。という前提があって、先だってのガーナ戦後のオシム監督のインタビュー。 Q:選…