「みっつ数えろ外伝〜モーニング娘。’14 タッグトーナメント篇〜」出場選手説明

 有料メールマガジン水道橋博士のメルマ旬報」にて「みっつ数えろ」という作品を連載しています。ざっくり言うと「女子高生がプロレス部を設立しようとするが学校から却下され、その代わりに演劇部を設立して演劇だと言い張りながらプロレスを行う」というお話のマンガ原作です。ご購読はどうぞこちらのページから。

 この作中で2014年9月25日から「外伝」として「モーニング娘。’14」の10人とメンバーがタッグトーナメントを行っています。メンバーの人となりなどをご存知ない皆様は、このページでご確認ください。運命に導かれて集った、奇跡のような10人です。

道重さゆみ(みちしげ・さゆみ)
1989年7月13日生まれ(25歳)。2002年、モーニング娘。の第6期メンバーとして加入。現在在籍期間は4000日を越えるが、これは歴代のモーニング娘。の中でも最長となる。加入当時は歌もダンスも出来ず落ちこぼれ扱いされており、本人もそれを自覚していた。が、テレビのバラエティでのナルシストキャラで開花。これは自らが意識して、外に出て行って活路を見いだすと決めたことが大きい。また「自分は可愛い」と言い続けることによって自らにハードルを課し、実際に可愛くなり続けたという特異な歴史を持つ。いま現在世界で最も可愛いアイドルであるが、この可愛さは今がピークだとして、2014年11月26日に横浜アリーナで行われるコンサートをもってモーニング娘。からの卒業することを表明。後輩メンバーからも慕われ尊敬される存在であるだけに、卒業までに後輩たちに自らのイズムを叩き込むことを約束している。苦悩の時期を経て現在の新たなモーニング娘。黄金時代の礎を築いた、ファンも認めるモーニング娘。史上最高のリーダー。世間と勝負するという意識の強さや、暗い時代を経験してそれを乗り越えて来たという歴史など、現在の新日本プロレスのエース、棚橋弘至選手との共通点が多い。
「1/娘。 モーニング娘。道重さゆみ」

譜久村聖(ふくむら・みずき)
1996年10月30日生まれ(17歳)。2011年1月、モーニング娘。の9期メンバーとして加入。4人の9期メンバーを率いるサブリーダー。17歳とは思えないほどの色気を醸し出しており、団地妻のような魅力がある。またハロー!プロジェクトには珍しいナイスバディで、グラビアや写真集での水着姿は多くのファンの度肝を抜いた。だが本人はそういった部分を恥ずかしがっており、メンバーから指摘されても「聖(みずき)、そんなんじゃないもん」と否定するのだが、そこがまたぐっと来るところ。可愛い女の子に対する執着心が異常に強く、ときに変態まがいの言動を見せるが、この辺りは道重さゆみリーダーの変態性を受け継いでいると言えるだろう。お嬢様キャラであり、性格は温厚。一切の邪気がなく少女のような心を持った17歳であり、大人っぽい外見と子どもっぽい内面のギャップが魅力だ。道重さゆみ卒業後のモーニング娘。を引っぱって行く存在だけに、今後は新日本プロレスで言うところの獣神サンダーライガー選手のような統率力が期待される。
「1/娘。 モーニング娘。譜久村聖」

生田衣梨奈(いくた・えりな)
1997年7月17日生まれ(17歳)。2011年1月、モーニング娘。の9期メンバーとして加入。自他ともに認めるスベリキャラ、KYキャラであり、近年では彼女がマイクを持つだけで観客を心配な気持ちにさせるほどにまで成長した。歌やダンスは今のところ得意とは言えないが、どれだけスベってもガンガン前に出るというタフネスさは誰もが認めるところであり、覚醒が待たれるところ。福岡県出身であり、普段は博多弁で会話をする。また最近までは「魔法が使える」というキャラを前面に押し出してバラエティ番組でもグイグイ行っていたのだが、最近になり突如として魔法使いキャラを封印。現在はゴルフが得意キャラというイバラの道を歩んでいるが、果たしていつまで続くかは定かではない。キャラクターで迷走しているという点、及び独特のタフネスさを持ち合わせているという意味では、キャプテン・ニュージャパン選手に近いところがあるかもしれない。後述する10期メンバーの石田亜佑美とセットで「スベリーズ」と呼ばれることがある。
「1/娘。 モーニング娘。生田衣梨奈」

鞘師里保(さやし・りほ)
1998年5月28日生まれ(16歳)。2011年1月、モーニング娘。の9期メンバーとして加入。新たなモーニング娘。像を築くために現れた、絶対的エースにしてエンター。ルックス、歌唱力、ダンスともに抜群の実力を持っており、新時代のモーニング娘。を象徴する存在だと言えるだろう。だがステージ上での圧倒的なパフォーマンスに似合わず、舞台をひとたび降りればだらしない面もあり、そのギャップをファンは楽しんでいる。また女の子のパーツフェチという変態であることをカミングアウトしており、特に同期の譜久村に対しては「自分が写真集をプロデュースするなら彼女の肌だけを写した一面肌色の写真を入れる」とまで発言。譜久村のポスターを笑顔で眺めている写真が流出するなど、彼女もまた変態の系譜を継ぐ一人なのだ。新たな時代を作るという意味では、飯伏幸太選手が初めて新日本プロレスのリングに上がったときの新鮮な衝撃を思い起こさせる。努力する天才、という言葉がぴったりの存在である。
「1/娘。 モーニング娘。鞘師里保」

鈴木香音(すずき・かのん)
1998年8月5日生まれ(16歳)。2011年1月、モーニング娘。の9期メンバーとして加入。当初は同期の中で唯一歌もダンスも経験がなかったため苦労も多かったはずだが、持ち前の明るさで見事に乗り越えた。そのニコニコとした笑顔でいつも周囲を明るくする、太陽のような少女である。コンサート開始直前に会場にあったオーブンレンジでパンを焼くほど食いしん坊なところがあり、そのため弱冠、弱冠ではあるが、ふくよかな体つきをしている。本人の中でも苦悩はあったかと思うが、今ではその事実を認め、むしろぽっちゃりを自分の武器にするという人間力の大きさを見せている。道重リーダーが「痩せてくれたら次期リーダーにしたいぐらい」と語るほどの逸材であり、実は尋常ではないほどの美少女。その笑顔が失われないことだけをファンは願っている。食いしん坊であり、その笑顔が周囲を明るくするという点は、真壁刀義選手に通じるものがある。
「1/娘。 モーニング娘。鈴木香音」

飯窪春菜(いいくぼ・はるな)
1994年11月7日生まれ(19歳)。2011年9月、モーニング娘。の10期メンバーとして加入。個性が強い10期メンバーの4人をまとめるお姉さん的存在。でありながら自他ともに認める太鼓持ちキャラであり、先輩を褒めて気持ちよくさせるという特技を持っている。かつて雑誌「ラブベリー」のモデルもしていたほど、スタイルは抜群。そんな外見なのにマンガやアニメが大好きという一面もあり、共通の趣味を持つ中川翔子とは親友関係にある。いつも周囲に目をやっているからか、コンサート中のトークコーナーでのMCや仕切りは高く評価されている。歌割りはまだまだ少ないが、非常に特徴的な歌声をしているため、ここぞという場面でいつか間違いなく必要になるであろう存在。とは言え現在は太鼓持ちとして先輩を立てているだけに、例えるならば鈴木軍におけるTAKAみちのく選手。力強い人間のそばで、最大限の実力を発揮するタイプだ。
「1/娘。 モーニング娘。飯窪春菜」

石田亜佑美(いしだ・あゆみ)
1997年1月7日生まれ(17歳)。2011年9月、モーニング娘。の10期メンバーとして加入。彼女の持ち味といえばとにかくダンス。彼女と鞘師、二人のダンススキルがあったからこそ、今の娘。のフォーメーションダンスは存在していると言っても過言ではない。さらに最近では歌でも頭角を現しており、エース戦線の一角に食い込みつつある。その一方で本人にどこか残念なところがあり、その謎の魅力をファンは「だーいし感」と呼ぶ。今いち垢抜けていないというか、いや、良い意味で洗練されていないと言うべきか。彼女のドヤ顔もあいまって産まれる何とも言えない嬉しい空気が「だーいし感」である。先輩の生田とはスベリーズを結成しているが、どちらかと言えば石田が生田を客観的に見ていて、そういった冷静な部分も彼女にはあるのだ。その特殊なスタイルと言葉にしにくい謎の魅力は、まさにクネクネ以降の中邑真輔選手を見るかのよう。見れば見るほど好きになってしまう、不思議な存在である。
「1/娘。 モーニング娘。石田亜佑美」

佐藤優樹(さとう・まさき)
1999年5月7日生まれ(15歳)。2011年9月、モーニング娘。の10期メンバーとして加入。とにかく何をしでかすか分からない、モーニング娘。の最終兵器であり、ハロー!プロジェクト史上でも屈指の野生児。彼女が書くブログは頭の決め台詞「ヤッホータイ」以外の内容を把握することは極めて難しく、また、話をしていても何を喋っているのかよく分からないことが多々あるため、同期で同級生の工藤が通訳を務める。この二人は、まーどぅー、と呼び合う親友に近い関係性ではあるのだが、佐藤が自由に飛び回るためファンは常にやきもきさせられている。人なつっこい性格ではあり、すぐに仲良くしようとして拒否されると泣くような本物の子ども。全てが未知数であり、何をしでかすか分からないという点では、昭和のガイジンレスラーを思わせる。現在の新日マットならバッドラック・ファレ選手のような、規格外の人物である。
「1/娘。 モーニング娘。佐藤優樹」

工藤遥(くどう・はるか)
1999年10月27日生まれ(14歳)。2011年9月、モーニング娘。の10期メンバーとして加入。メンバー最年少であり、「LOVEマシーン」がリリースされた際はまだ産まれてもいなかった。自ら髪を伸ばさないことを宣言し、少年のようなショートカットがトレードマーク。ヘアスタイル以外も基本的にはボーイッシュを貫いており、女の子らしい部分を指摘されると照れるか嫌がる。だが紛れもない美少女であり、ビジュアル面での評価は高い。メンバーの中でも屈指の負けず嫌いで、以前バラエティ番組にて「イスの数と参加者の数が同じイス取りゲーム」というドッキリを仕掛けられた際、本気で号泣し「マジメにお仕事してるのに!」とスタッフに対して激怒した映像は語りぐさになっている。中学三年生ということもありまだまだ未完成な部分は多いが、その資質は誰もが認めるところ。AJスタイルズ選手のように新たな時代を呼び込んでくれることをファンは待ち望んでいる。
「1/娘。 モーニング娘。工藤遥」

小田さくら(おだ・さくら)
1999年3月12日生まれ(15歳)。2012年にオーディションに合 格し、モーニング娘。の11期メンバーとして加入。このオーディションで合格したのは彼女一人だったため、唯一の11期メンバーである。プロデューサーのつんく♂が、歌唱力は松浦亜弥高橋愛と並びハロー!プロジェクトの歴史で三本の指に入ると断言するほどの実力を持つ歌姫。とにかく歌の表現力は抜群であり、自身初となる舞台「リリウム」での歌唱は永遠に語り継がれるべきパフォーマンスだった。その一方で人生を何度か生きているかのような大人びた雰囲気と、何を考えているのかが見えないミステリアスな部分もあり、未だにその奥を見せ切ってはいない。実力派でミステリアス、そしてこれからのモーニング娘。を背負ってもらいたいという意味で例えるならば、やはりオカダ・カズチカ選手ということになるだろう。まだまだ伸びしろのある、目の離せない存在である。
「1/娘。 モーニング娘。小田さくら」