笑い

水道橋博士論・序説 〜8月17日・東京ポッド許可局イベントに寄せて〜

来る8月17日の土曜日、赤坂サカスでオフィス北野のイベントが行われます。ここをご参照に。色々と見所も多いわけですが、やはり何と言っても東京ポッド許可局メンバーと水道橋博士による1時間のトークは見逃せませんし(明らかに時間が短すぎるんじゃないか…

「ザ・水道橋 in 座・高円寺 vol.1 〜園子温芸人デビュー〜」を観て思ったこと

歯ぎしりで充血するくらいに「今に見ていろよ」とお天道様にいびつな微笑みを返して生きることは、常に刹那でしか生きてこなかった証である。刹那によって、突き動かされてきたんだと思う。「刹那」とは僕にとってすでに日々の日常なんだ。 こんなことを真顔…

my 5th elements

ゴールデンウィーク中に「テレビマンズ」というイベントに行ってまいりまして、そのイベントは映像業界でご飯を食べている4名の方々が自らのルーツを語るという主旨の催しであったわけですが、そういうものを拝見致しましたら当然のように、じゃあ自分のルー…

M-1グランプリ無差別級レポ

M-1グランプリの「コンビ結成10年以内」という制約をとっぱらった完全ガチの大会、言わばM-1グランプリ無差別級が行なわれたらどうなるかと思いを巡らせた結果いてもたってもいられなくなったため、以下にそのレポを記す。なお審査員による採点なども完全ガ…

笑い飯の「鳥人」が革命的な漫才であった一つの理由

今頃になって2009年のM-1グランプリを振り返ってみようと思いますが、id:ncat2さんが書かれている記事と重なる部分も多いのでそちらもご覧いただければと思います。取り上げてるネタの台詞は同じですがアプローチが違うので、ああ、こういうところがお笑いは…

日本一早いM-1グランプリ2010決勝予想

お前らはチンポジチンポジって、漫才師が命を賭けた4分間の漫才に対してあれこれ言っててそれはそれで間違っちゃないと思うけど、でも漫才師は漫才に命を賭けているから、そもそも立ってる場所が違うわけですよ。漫才師なんて、神様みたいな、天皇みたいなも…

ブラマヨが現役最強芸人である理由(しゃべくり007書き起こし)

しゃべくり007におけるブラックマヨネーズが尋常じゃなく凄まじかったので、後世の人々にブラマヨの偉大さを伝えるために一部書き起こす。近未来、核戦争が起こって人類が笑いを失っているとしても、この記事を読んだ未来人たちよ、どうか「漫才」という文化…

記録よりも記憶に残るフジテレビの笑う50年 〜めちゃ×2オボえてるッ!〜

テレビでのオンエアから1ヶ月を超えて、HDDに録画された「記録よりも記憶に残るフジテレビの笑う50年 〜めちゃ×2オボえてるッ!〜」は、相沢の涙腺を華々しく破壊して、バラエティを愛する魂を優しくも激しくわし掴みにした。感覚が激するからテレビなんだ。…

相武紗季とプロレスとアイドルと天津(見てもいないものを語るということ)

相武紗季が出てるアットホームのテレビコマーシャル、映像は相武紗季が喋ってるんだけど声だけルー大柴とか阿藤快に差し替わってるあれが無茶苦茶かわいすぎて正直まいってるわけよ。http://www.athome.co.jp/athome/cm/cm_list/ もちろん相武紗季自体の外見…

DDTプロレスリングが推せる、いや、推せすぎる!

2008年10月19日に後楽園ホールで行われたDDT6ブランド大集結的な興行を見に行きまして、やべえ、本当に面白すぎる。こんなん高校生ぐらいのころに見てたら「俺もプロレスラーになりたい!」とはたぶん思わないんだけど「俺もプロレスを作る人になりたい!」…

マッスルハウス6を見て思ったこと

いま我々が暮らすこの日本にはマッスルという無茶苦茶に面白いプロレス団体があって、そのマッスルっていうのはプロレスとしてどうこうと言うよりもエンタテインメントとしてちょっと他にはない存在なので皆さんには是非一度見てほしいと思っているのだけれ…

GOKKOを見てプロレスを想う

吉本のお笑いさんたちがプロレスをやる、それでその興業のタイトルが「GOKKO」という非常に意味深なものであるっていうのを事前に知ったとき、これはきっと無茶苦茶面白いものになるか無茶苦茶ひどいものになるかのどちらかだろうなとの予感があった。その予…

オートマティズム

そもそもイズムというものがまず笑いの対象となるだろう。イズムゆえの偏狭さ、視界の狭さゆえの視線の強さってのは笑えるが、しかしそんなものはすでに古いのかもしれない……。という前提があって、先だってのガーナ戦後のオシム監督のインタビュー。 Q:選…

RG

かつて週刊ファイトの井上編集長は「プロレスとは何か?」という問いに対して「プロレスとは、底が丸見えの底なし沼である」と信じられないほど完璧な一言で表現した。これは単に美しいだけのレトリックなどではなく、実際にそうなのだ。プロレスの観客は、…

上島さん

テレビでダチョウ倶楽部の上島さんが残した金言。 (芸人が)普通に愛し合って普通に結婚してどうすんだよ。 それは普通の人に任せとけよ。 芸人は不幸で笑いを取れるんだよ。だから芸人は得なんだよ! とても格好いいと思って書き残しているのですが、この…

AM/FM

全てのAMラジオリスナーは、言うが、全てのAMラジオリスナーは、FMラジオリスナーになることに挫折した者たちである。 全てのAMラジオリスナーは、初めから望んでAMラジオリスナーになったわけではない。むしろ彼らも、FMラジオリスナーとなることを望んでい…

GIRL'S KNIGHT

最終日の夜公演を見てきました。雑感をまとめずに並べます。 メロン記念日のミュージカル「GIRL'S KNIGHT」を見て、やはり自分は、シング・ア・ソング・ウィズ・ダンスという行為の壮大なる無意味さを愛しているのだと認識する。歌って踊るという行為はそこ…

陰日向に咲く

劇団ひとり「陰日向に咲く」 ASIN:4344011023 笑いという行為に最も欠かせない概念とは何かといえばそれは対象化である。人、行為や物事、物語を一個の対象として何らかの評価を下すことが出来なければ笑いは生まれず、つまり必死な人は必死なときには笑わな…

風刺画問題

7号目にしてはじめてクーリエ・ジャポンを読みまして、面白い。メインの特集は「巨象インドの野望」だそうで、まあ正直なところ「巨象」って言われ方もひどいような気もしますが、ちょっと突然だし、何も象に例えなくてもいいのではないかと思いますが、まあ…

オリエン/タルラジオ考察ならびに「新しい」について

たとえば50年後にこの文章を読んだ人のことを考えれば彼(あるいは彼女)に対して優しくならざるをえないが、今は平成18年、西暦2006年であり日本の芸能界では「オリエン/タルラジオ」という名称のお笑いコンビがちょっと芽を出しつつある。本来「/」は存…

転校生

古泉智浩「転校生 オレのあそこがあいつのアレで」 ASIN:4091802451 童貞マンガを描かせたら間違いなく日本で右に出る者はいないマンガ家、古泉智浩がこの作品で取り上げたのは「男女の性器が入れ替わる」という、単純だが見事な設定だった。描きようによっ…

やりすぎ出渕さん

例によってやりすぎコージーが面白すぎる。今回は「レイザーラモンHGとくまだまさしのどっちがフォーを続けるか」みたいな話であり電波のムダ使うことはなはだしかったわけだが、その際レイザーラモンHGの相方、出渕さんが素敵すぎる! HGへの応援コメントを…

オオカミ少年

「オオカミ少年」にて、精子の量が異常に少ないことが判明した南海キャンディーズ山里さん。しかし某ホームページにて精子勝負が行なわれているという話の中で「出場してみたら?」と言われ、 「ぼくが勝てる人はいるんでしょうか?」 そして浜田さんは 「な…

アホの遺伝子

松本修「探偵!ナイトスクープ アホの遺伝子」 ASIN:4591085511 ありえないほどの感動。そして幸福。こんな素晴らしい本を読まないで生きていられるという選択肢自体が信じられない。エキサイティング! そしてロマンチック! 素晴らしいこの世界よ!「新し…

逆境ナイン

島本和彦「逆境ナイン」 ASIN:4091573312 間違いなく面白いであろうということを知っていながら今の今まで手にとる機会がなかったが、映画化により復刻されたためみんなも買うとよい。しかしどんな顔をすればこんなマンガが書けるというのだろう? 「この宇…

逃亡くそたわけ

絲山秋子「逃亡くそたわけ」 ASIN:4120036146 世の中に「良い笑い」と「悪い笑い」があるとすればこれは間違いなく「良い笑い」であり、とても品が良いなあ、と思う。上品な小説、というわけではない。品には本来上下などなく、あくまでも良し悪しでしか測れ…

小倉優子

テレビ。ミドル3。シャッフルトーク。ゲストの小倉優子さんが「今の二人のトークの点数は何点ですか?」という問いに対して。ひと組目は「2点」、ふた組目は「50点」(うけてのトークでマイナス50点に変更)、そして最後のさん組目。 「いちまんてーん」 こ…

NATURE IS GOOD

NATURE IS GOODギャグを考案したので誰か一緒にやりませんか? A「いや〜、やっぱり風は気持ちいいなあ!」 B「うん、それに緑の目に優しいことよ!」 (上記コメントは自然を讃える言葉であれば良い) A&B「いや〜、自然は本当に良いなあ!」 (ん?と気付…

サークルS

「サークルS」プラン9 ASIN:B0001N1RBW 「これ、『遺書』じゃなくて『一緒』になってますよ」 書き間違いコント。すなわち馬鹿の笑い。馬鹿が面白いのは同じ間違いを延々続ける点にあって、結局のところ物語が前に進む必要性などは初手からないのだ。 「すい…

自衛軍

「自衛軍」明記、首相が賛成 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050203-00000013-maip-pol 見事なまでに外堀を埋められた感がある。こんなもん、2年や3年も前ならば「無茶言うな」の一言で片付けられる話なのだが、徐々にうまいことやられたらこうだ。イ…