日本一早いM-1グランプリ2010決勝予想

 お前らはチンポジチンポジって、漫才師が命を賭けた4分間の漫才に対してあれこれ言っててそれはそれで間違っちゃないと思うけど、でも漫才師は漫才に命を賭けているから、そもそも立ってる場所が違うわけですよ。漫才師なんて、神様みたいな、天皇みたいなものなんだから、そこに対して口出しするだけの生き方をしてきたのか俺たちは?って、俺たちはもっと考えるべきだろって真剣に思うんですけど。そんなん違います? 違ってたとしても良いんですよ、漫才師の漫才に対してつべこべ言ってんじゃねえよお前らは! もっと漫才師を尊敬しろ! 少なくとも、下から目線でものを言えやこのくそズベタが!

 今年の結果がどうとかチンポジがどうとか、真剣に言うとなんか面倒くさくなりそうなのでそれは年明けかその直前ぐらいに書きますが、一応M-1の三回戦、東京&大阪を自腹で見て来たものとして、日本一早いM-1グランプリ2010の決勝進出者予想を記します。これはたぶん、結構当たると思ってるので、来年がすごく楽しみになっています、今。

 -流れ星
 -POISON GIRL BAND
 -ハマカーン
 -ナイツ
 -笑い飯
 -千鳥
 -スマイル
 -オリエンタルラジオ
 -NON STYLE(敗者復活)

 これは結構、普通に的を射てる人選だと思ってます。少なくとも半分は当たるはず。この面子だったら相当M-1をソフトとして作ることが楽になる。

 2010年、M-1は10年目っていう節目の年を迎えます。で、驚くべきことに、M-1の規定変更というか詳細化により、2009年ってラストイヤーのコンビが1組も出てないんですよね。大会委員長が「笑い飯は今年がラストだった」とか言ってますけど、笑い飯って来年も出れるというか、来年がラストイヤーなんですよ。っていうか笑い飯がラストイヤーなんだったら絶対煽りVでそう言うはずじゃん!っていう意味で、大会委員長は本当に天然なんだなって認識を新たにしたわけなんですけど。で、上に挙げた9組の中で、4組がラストイヤーなんです。流れ星、ポイズン、笑い飯、千鳥はラストで、ナイツは結成月によってはラスト。ハマカーンに至っては結成月によっては今年がラストだったって可能性もあるんですが(ってことは来年は出られないので、この予想はその時点で外れます)。

 こんだけラストイヤーが重なる年って、たぶん後にも先にもないんですよね。おそらく10周年っていう記念の年だから、色々あるとして(中川家がなんかプレゼンター的な役割として出てくるとか)、でもM-1ってガチだから、このラストイヤーのコンビが集まってるってだけで、非常にアリなわけですよ、ソフトとして。そもそもM-1って、初回が中川家、二回目がますだおかだ、両方ともにラストイヤーだったし、だから泣けたし成功したわけで。この10年目の節目の年に、ラストイヤーのコンビが集結してガチで戦うなんて、そんな素晴らしいことってないでしょ? もうこの時点で全然泣けるんですけど。

 本当、チンポジがどうとか、どうだっていいんですよ。優勝しなきゃ意味がないってみんながみんな思ってるし、だからM-1ってすげえ良いんですよ。優勝より美学を取る、なんて笑い飯が思ってるわけねえじゃん? 優勝するために、あのネタを選んだんだよ、本当に。その上で、なんでハリセンボンが残るんだとか、そういうのは分かるよ。っていう意味で俺は上の面子にスマイルを入れてるんだけどさ。よく分からないけど、なんか残る理由はあるな、っていう意味で。でも、面白い漫才師が面白いってされるってことがアリなものになってることに対して、本当、我々は謙虚にならないといけないと思いますよ。だった今までに、そんな世界はなかったんだから。M-1はそれを作ったんだよ、色んな政治を無視して、っていうか、もっと大きな政治を利用してさ。サンキュータツオの言ってることが正しいにせよ、お前はその世界を作れたのか? 作れないだろ? だったら甘んじてその世界を受け入れろよ本当に。少なくとも現場にいる人間が言っちゃいけない台詞もあるだろ、わきまえろよ!って、ああ、すみません、完全に筆が滑りましたね、今。

 来年、流れ星が優勝したらいいなあ。三拍子も、上で書いてないけど、大好きだし、残れるよきっと。本当に、漫才師は、漫才にしか命ってものを賭けてないんだから、素晴らしい職業だよ。俺は漫才師が好きだ。みんな漫才師になればいいんだ、漫才師になってないやつらは、クズなんだから、死ぬ気で頑張れよ。みんな頑張れよ。M-1って装置は、お笑いを語るための道具じゃなくて、自分の人生と向き合うための年に一度のきっかけなんだって、本当に俺はそう思ってるんだよ。