道重さゆみはなぜモーニング娘。史上最も偉大なリーダーなのか、その1 〜あるいは道重さゆみの今後についての提案〜

 まず、このエントリは劔樹人さんの魂のブログを読んでこれは自分もやらなくてはいけないと思って書いているので、まだ読んでいない方がいたらそのブログを読んでからでお願いします。

 あなたに会えてよかった(一方的な意味で)。|劔樹人の渋谷陶芸教室

 劔樹人とぼくは直接の面識はまだないのですが、色々なイベントでお見かけしてまして、特に下北沢B&Bでの劔さんのイベント、それは松浦亜弥のすごさを皆で分かち合おうという趣旨のイベントだったのですが、そのときにお客としてぼくは行っていて、すごく良くて。かつ嬉しくて。そのときからずっと同じ種類の人間だと勝手に思いながら心の中で声援を送っていたりします。

 自分はこんにちは計画というコンビの杉田先生という人と定期的に「こんにちは大計画」というイベントをやっていまして、次回は劔さんと、杉作J太郎さんにご出演していただく予定なのですね。当初は「杉作J太郎さんをハロヲタに戻す」っていう趣旨で考えていたのですが、道重さゆみさんの卒業が決まったいま、これはどうしたほうが良いんだろうというのは悩んでいます。

 これはもう、いっそのこと、イベントの目的を「杉作J太郎さんに道重さゆみさんの魅力を伝えたい」という方向性に変えたほうが良いのではとも思っています。それで、道重さんの卒コンに、杉作さんに来てもらいたい。道重さんの卒コンで、ハロヲタに戻るっていうのも、なかなかに素敵なことだと思いますし、まあその辺りはこれから色々考えるのですが。前段で既に長くて申し訳ないです。

 まあそれはそれとして、道重さゆみさんという方は、おそらく今後永遠に「モーニング娘。史上最強のリーダーだった」って語り継がれるはずなんですよね。でもそれって、好きな人には分かるというかそれぞれ自分が考えた答えがあるけど、分からない人には分からないと思うんですよ。だから以下は、すごく私的な経験と考えに依るものだというのを分かったうえで、なんで道重さゆみリーダーが凄かったのか、っていうのを書いたやつです。異論があれば、各自各所で語ってもらえればと思ってますが。

<その1:道重さゆみは、ヲタが戻るときに、まだモーニング娘。に在籍していた>

 これはハロー!プロジェクトという運動体の特殊性だと思うんですけど、基本的にはほとんどのヲタは、グループもしくは個人を推すわけですよね。ハロー!なら誰でも大好き!っていうDDもいますが、基本はやっぱり一つの推しのグループがいるわけです。で、自分はメロン記念日なんですよね。それもまた特殊なんですが。

 でも、メロン記念日を推してると、ハロー!プロジェクトが全員集まる場っていうのは定期的にあるので、娘。のことも当然観る。でもメロン記念日は途中でハロー!じゃなくなっちゃうので、ハロー!の情報が入らなくなるんですよね。世間で話題になってれば別なんですが、そうじゃない時期はあるので、娘。単推しじゃない、ハロー!全体を推したい人って、情報がなくなると、離れちゃうっていう、これは事実としてそうなんですよ。

 で、娘。のシングルで言うと、2006年から2007年にかけてが結構その線引きが成されていて、2006年のシングルって「SEXY BOY」「Ambitious!野心的でいいじゃん」「歩いてる」なんですよ。で、2007年は「笑顔YESヌード」「悲しみトワイライト」「女に幸あれ」「みかん」なんです。このタイミングで、たぶん、ライトなヲタは離れてるんじゃないかって、少なくともぼくは実感としてそうで。「歩いてる」は分かる。知ってる。でも「笑顔YESヌード」は、少なくともリアルタイムで聴いた記憶がないんですよね。

 世間に届かなくなった、っていう以前に、グレーゾーンのヲタを失った、っていうのがこの時代だと思うんです。少なくとも、ぼくはここで一度娘。を観てない時期に入ってるんですよね。もちろん人それぞれだと思います。でもわりと、これは総意としてそういう時期だったんだというのはあるんです。少なくとも自分はこの辺りから、モーニング娘。を追っかけられてないんですよ。残念なことに。もっと見ておけば良かったって今なら思ってるのですが。

 それを踏まえた上で、時計を進めます。一気に2012年まで進めましょう。ぼくが再び「モーニング娘。」を認識したのは、2012年の最初のシングル「ピョコピョコウルトラ」なんですね。これはね、お!って感じだったんですよ。わけが分からなくて、でも一度聴いただけで、楽曲に新しさがあって。MVの素っ頓狂さも、昔に見てた娘。感もあり、推しまでではないけど気になる存在になり。そこからの「恋愛ハンター」「One・Two・Three/The 摩天楼ショー」「ワクテカ Take a chance」。そこまでで肩を作ったうえで「Help me!!」から最新シングルまで続く5作連続オリコン1位がある。ものすごく、桁外れに長い時間が、ここまでに流れているわけです。

 で、そこに、道重さゆみがまだいた、っていうのは実際にすごく大きなことだったと思うんですよね。少なくとも最新シングルまで、昔のヲタが戻ってきても、自分たちが知ってる道重さゆみっていうメンバーがいるってことはすごく大きいことだと思うんです。やっぱり、何だかんだ言っても、知らないメンバーしかいないグループを、モーニング娘。として推すのってなかなかに難しいじゃないですか。道重さゆみさんは、その受け口になってくれたんですよね。それは本当に凄まじい功績だと思います。「ぼくらのモーニング娘。」って思わせてくれて、離れてしまったライトヲタを戻してくれたその貢献度の高さは本当に凄いと思いますよ。

 個人的な話でもありますが、道重さゆみさんがもし早い段階でいなくなっていたら、こんな気持ちで娘。のことを推せてないって実感もありますし。とにかく、2013年から2014年にかけて、まだ娘。のメンバーにいてくれた、ってことが何よりもありがたいって話です。

 そして逆に言うと、この役割を誰がやるんだ、ってことです。これはもう、理屈で考えると、現メンバーに出来ることじゃないんですよね。ずっと娘。を好きだった人にしか出来ない仕事なので。じゃあ誰がやるのか。我々なんですよ、これは実際に。戻ってきてくれる元ヲタの入り口や、これからの新規ヲタへの誘導は、現ヲタである我々がやらなきゃ駄目なんです。道重さんが去ってしまうんだから。その仕事は我々に託されたんですよね。だから本当に、道重さんがやってくれた以上に、何が出来るのか、本当にヲタの実力が試される半年だって思うんです。それはでも、やらないと、駄目だろとも思いますしね。

 <その1>だけで延々長くなってしまいましたので、次回のエントリに続きます。道重さゆみさんは、たぶん一生語れるぐらいのことはしていただいているので、今後も一生語りたいです。とは言え取りあえず、<その2>以降も早めに更新する所存でございます。「今更道重」かつ「今尚道重」。どちらも真理です。

 道重さゆみさんは、本当にすごい。取りあえず、それだけ知ってください。