探偵ナイトスクープ

「野球マニア、アイドルマニアはいますけど、彼は数少ない『カギマニア』なんです」

 という松村探偵の発言ですでにグッとくるものがあって、やはりマイノリティの物語は否応無く胸をつくものがある。「カギ」のもつ変態性はここではどうでもいい。要はマイノリティが、マイノリティであるがゆえの知識や特技をいかすことで、何かを獲得するという話はとにかく最高なのだ。WOTAが推しメンの命を救う話などがあったら、どう考えても泣けるではないか!
 探偵ナイトスクープでは、少年が求めてやまなかったカギを手にし、恍惚として

「たまらんかったんです…」

 これは泣けた。西田局長も泣いていた。信頼できる局長である。