親心、師匠気分で

 相当時期を逃してはいるし、こんなに女の子についての日記ばかり書いていて良いのだろうかという自責の念がないわけではないが、しかしライフハックに関する日記を書こうとは思わない。日記とは、書くべきことが書かれるべき場所であると信じる。人生訓とか時間の活用術だとか、そんなもんは三代目魚武か知的生きかた文庫にでもやらせておけばいいのではないか。少数派が黙って搾取されないように生きる術が日記だとするならば、日記において書かれるべきことは生活のテクニックなどではなく、むしろ社会的価値などない、しかし書き手にとっては重要な意味を持った某かであるように思う。そんなわけであの女の子に対するおっさんの言葉を書き記しておく。それは相沢にとって、とても意味のある言葉だったから。

「復帰に向けて僕も期待してたのに・・・残念ですね。(今後)芸能界に復帰するかどうかは別として親心、師匠気分で応援はしていきたい」

 これはもう泣かずにはいられないのではないか? あの子が良くないことをやって、だけどおっさんは親心、師匠気分で応援をしているという、こんな良い話は聞いたことがない。あの子の未来がどんなものであろうと、おっさんがそういう気持ち悪い目であの子を見ている限り、あの子は絶対に幸せになるんだろうなと、まったく根拠はないもののそう思えてしまうっていうのは本当にすごいことだ。おっさんは、いつもぼくたちと女の子のそばにいる。それはとても気持ち悪いことだが、だからとても素敵なことだ。

 あのおっさんはエコが好きで、ロハスな感じで、しょうもない曲も作るけど、でも一番大切なところは絶対に外さない。ぼくの大好きなおっさん。ウザくて、気持ち悪くて、でも最高のおっさん。好きになりたいなんて絶対に思えないけど、でも大好きなおっさん。ぼくらはおっさんの手のひらの上で延々踊り続けて、そしてこれからも踊り続けるんだろうから、だからこれからもよろしくねおっさん、というようなことが、今の自分の書くべきことだと思ったので書きました。