訃報・大木金太郎

 プロレスラー、大木金太郎さんの訃報を受けての山本小鉄さんのコメント。

 謹んでお悔やみ申し上げます。大木さんとは、NWAタッグチームとして数々の試合をしました。仙台でジム・バーナードと大木さんが試合をした時にバーナードが角材で大木さんの頭を殴りにいった時に、大木さんが避けた瞬間に角材が耳にあたり、耳の三分の一切れてしまい救急車で運ばれ病院まで一緒に行ったその時の大木さんの形相が凄く印象に残っています。壮絶な現役生活でした、どうぞ天国では安らかにお休みになって下さい。本当にお疲れ様でした。 

 プロレスラーが死ぬというのはおそらくこういうことだ、死んだその日に「形相が凄く印象に残っています」なんて言われる死が、プロレスラーの死でなくて何であろう? このロマンチック加減はぜんたいどういうことだろう? プロレスラーは素敵だ。生きてるのも死んでるのも、全員シラフで酔っぱらっていて、みんながみんな同じ夢を見ている。

 謹んでお悔やみを申し上げます。