メロン記念日を好きになったあの日の自分に「ありがとう」と言いたい

 メロン記念日のライブに行くたびに「最高だった」「これ以上の体験はない」と言うのがほとんど決まりのようになっていて、これでは「最高」という言葉が色あせてしまうのではないかと心配にもなろうというものですが、2005年12月25日夕方6時から行なわれたメロン記念日コンサートは本当に、間違いなく「最高」としか言い様がないから困る。すごすぎた。少なくとも自分が見に行ったコンサートの中では一番良かったと思うし、結成5年目のアイドルグループが未だに成長し続けているっていうこの恐るべき真実を「希望」と呼ばずに何と呼べばいいのだろう? それはきっと、M-1ブラックマヨネーズが優勝するのと同じぐらいには泣けて、感動できて、とても喜ばしいことなのだ。

 結論としては「最高」の一言に尽きるのですが、もう少しだけあの余韻にひたっていたいから、ちょっとメロン記念日について書いてもいいですか? もしそれが許されないことだとしても書きますが、とにかく四人が四人とも最高だった。最近は柴田さんのことばかり言ってしまっていて申し訳なかった! だから四人の素晴らしかった部分についてこれから書きます(しかしどれだけ筆が走ったとしてもおそらく四人の素晴らしさの万分の一さえ伝えられないでしょう)。

 柴田さんの素晴らしかったところは、基本的に全てです。柴田さんの全てが素晴らしい! そんなの当たり前だ!(しかしその「当たり前」は明らかに奇跡なのだ!) とにかく何が素晴らしいって柴田さんの楽しそうな表情は何でしょうか、あの、歌い踊ることが楽しくて仕方ないという表情は! あんな素敵な笑顔を見て何も思わない人間がいるのだろうか? 本当に、あの笑顔さえ忘れなければ世の中の戦争や殺人はなくなると思いますよ。それはとても素敵なことじゃないんですか? あと斉藤さんとのMC中、斉藤さんの家では毎年ケーキを三つ食べていたという話になり、客席から「うらやましい!」みたいな声援が飛んだのですが、そのときに間髪入れず普通に、本当に普通のやり取りとして「うらやましいっすよねぇ」と返していたのが印象的でした。そんな普段着のコール&レスポンスがあるのか! そしてそんな、気の抜け方みたいなものが最高に素晴らしいんですよ! そしてその素晴らしさはメロン記念日以外の誰にも出せないわけで、だから本当にメロン記念日が大好きです!

 大谷さんは本当にかっこよくて素晴らしかった。今回のセットリストは相当にすごいことになっていて「大人ゾーン」と「ワンパクゾーン」にわかれていたわけですが、メロン記念日のワンパク楽曲はそのまま大谷さんのワンパク度合いですよ! だからもう、大谷さんには全身全霊で「ありがとうございます」と言いたい! あと村田さんとしりとり対決をしていたんですが、大谷さんの異常なまでのしりとりスキルに圧倒されました。そういうものすごく無駄な能力があるというところも最高に素晴らしいです! それと「ファンレターの返事の封筒は実費なので返信用の封筒を入れるか往復ハガキで出してほしい」とおっしゃっていましたので皆さんにもお伝えします。「実費なのかよ」という驚きと「アイドルが『実費』という言葉を使う瞬間」を目の当たりにできたことに感謝したいです。

 村田さんの素晴らしかったところはライトを照らす姿です。id:pagotさんも書いておられてる通りThis is 運命の途中でメンバーが客席をライトで照らすという、それこそサーチ&デストロイな演出があるのですが、相沢を照らしたのは村田さんでした。その表情! もう最高としか言い様がない! 何でしょう、子供がお父さんにふざけて水をかけようとしているかのような、ワクワク感&ラブ! 言うなればワクワクラブに溢れてるんですよ! 正直なところあのライトから致死量の放射線が出ていたとしても相沢は浴びに行く、そんな素敵な表情ですよ! あと今回のライブではこのライトとか、タオルをグルグル回すフリとか、そういう遊びがいちいち素晴らしすぎました。アイドルのコンサートでタオルを回すんですよ? YAZAWAもしくはレゲエ祭ですよ! マイティ・クラウンプラスアリよさらばイコールメロン記念日ですよ!

 斉藤さんに関しては特にMCの独自路線っぷりが素晴らしかったです。EROSの曲終わりで客席に向かって「みんな〜、エロス好き〜?」なんて言う? それ言う〜?ですよ!(これはインスタントジョンソンさんの物真似です) セクハラ以上公然猥褻罪未満のMCが素晴らしかった! あと「幸運の毛」という長い産毛が斉藤さんの体の一部にあるっていう話もされていて、「どこにあると思う?」って客席をじらしつつ、じらしてじらして「胸の谷間で〜す!」ってエロポーズ! ヤリマンですよ! 「頼めばやらせてくれるとウワサの友だちのお姉ちゃん」ぐらいの下世話さが最高! あとその話を受けて「まあこれから斉藤にもセクシーに対して何か幸運なことが起ればいいんですが……」ってヒーローインタビュー風に(たぶん意識せず)答えていたのがものすごく面白かったです。何でしょうかこの素敵さは? 何でこれを素晴らしいと思えるのかは分からない、だけどこれは本当に素晴らしいんですよ!

 そしてメロン記念日の四人に負けず劣らず素晴らしかったのが、客席のモテないヤツらですよ! 1年間待たされて待たされて、どうにかこうにかメロン記念日ぬきの生活を涙こらえて生きてしのいで、なあ? 本当に俺たち、頑張ったよなあ? だから今日ぐらいはちょっとぐらいはしゃごうぜ?って言ったが最後このざまですよ! 全員あり得ないぐらい気持ち悪い笑顔で飛んではねて、こんなの屋根がなかったら犯罪! 気持ち悪すぎるという罪により死刑ですよ! でもこれだけは言える。メロン記念日の応援団はどこに出しても恥ずかしくない! 公演終了後にヲタ同士でコール&レスポンスやらコールをするっていうのはハロプロじゃもう見慣れた風景なのかもしれませんが、今回のコンサートほど真剣なコールは見たことがない。本当にもう、見ているだけで泣きたくなるような素晴らしい笑顔なんですよ! これはもう、本当にメロン記念日ファン以外の方にもぜひ会場にお越しいただいて確かめていただきたいと、かように思います。

 そして最後になりましたが、ライブ最後のMCで柴田さんが「メロン記念日としてもっとやりたいこと、夢がある」って言ってたのが非常に心に残りました。彼女たちはまだまだ満足していないんですよ! それは本当に素晴らしいことだと思います。彼女たちは未来を見ている! 生きるエンドレス・ユースですよ! こんなに素晴らしいことがあるんでしょうか? メロン記念日がもっともっと素晴らしいメロン記念日になるだなんて! この日の柴田さんには全身から何というか、オーラというか、それこそM-1舞台前のブラックマヨネーズ吉田さんから出ていたオーラのようなものががっつり出ていまして、2006年はメロン記念日がちょっとすごいことになりそうなそんな予感がします。そしてメロン記念日の皆さん、素晴らしい体験を本当にありがとうございました!