スポフェス

 ケミカルといえばケミカルブラザーズではなくケミカルウォッシュを意味してしまう人たちのためのロックフェス、言わば不治ロックフェスティバル(不治の病におかされた人のロックフェスティバル)ことスポフェスに行ってきた。さまざまな女の子たちがさまざまなステキを見せてくれたが、その中でも印象的だった女の子たちに相沢から賞を与えたい。
 MIP(モストインプレッシブプレイヤー)

 会場で連れに激怒していたサングラスのヲタ

 さいたまスーパーアリーナに入って最初に飛び込んできた光景が「前夜のネット掲示板の書き込みに関して、自分の連れに激怒するサングラスのヲタの人」というもので、やはりこの祭りはそんじょそこらの祭りではないと感じた。無茶苦茶笑う。ものすごく深刻な雰囲気が流れているのに、話している内容は「キッズを推すことに関して批判されたくない」ってのがすごい、ハレである。それを見つめる他の連れの死んだ目っぷりも最高だった。DVDに収録されているといいが……。

 かっこいい吉澤さん

 跳び箱の活躍の後でインタビュアーから「跳べると思ってましたか?」と聞かれて、何も考えずに「はい。跳べると思ってました!」って考えたときの吉澤さんの格好良さってのはちょっとなかった。なんか中世っぽい格好よさがある。もしくはすごいバカだけど腕は立つ野武士。いずれにしても男前である。

 三好さんがエロい

 言葉で伝えられるとは全くもって思わないが、三好さんが醸し出すエロな雰囲気が面白い。何でしょうねあれは? 三好さんが夜の自動販売機の前でしゃがんでるだけでエロな感じがする感じ、って言えば分かるだろうか? 自分で言ってて全然分からないが、とにかく三好さんがエロかったということを記さねばいけないという気がしました。
 MVP(モストバリュアブルプレイヤー)

 メロン記念日

 実際今回のスポフェスで一番得をしたのは誰か?と言えばメロン記念日ヲタである我々に他ならない。表彰式前、BGMでエロスがかかる。本当にBGMとして、別に何の意図もなく流されたその曲を聴いて、柴田さんがゆるやかに踊る。柴田さんは隣にいたゆきドンさんのために踊り、ゆきドンさんは適当に笑いながらそれほど興味なさげにその姿を見ていた。でも柴田さんは、楽しそうに、っていうか本当に楽しかったんだと思うけど、踊り、横にいた村田さんも踊り、その辺りで会場全体が異変に気付き、本当、メロン記念日の彼女たちってのは何も考えてないから、大谷さんも斉藤さんも楽しいからって理由で踊りだし、もう何だ、楽しいってものしかいらないんだ世界には、楽しけりゃ問題ない、ええじゃないか、ええじゃないか、で辻ちゃんもM字開脚とかしちゃうし、やばい、この世界は素晴らしいんだってことを何度彼女たちから教わればいいのだろう?

 本当に色々なものを貰っているのだ。エロスという馬鹿な曲がメロンの曲で良かった。メロン記念日があの4人で良かった。斉藤さんが最後のピッチに向かうとき、柴田さんはくるくると笑い「大丈夫だよ!」という感じで斉藤さんの後ろから抱きついて、俺は声をあげずにはいられなかった。柴田さんが、斉藤さんが、村田さんと大谷さんがメロン記念日にいてくれて本当に良かったと思うし、そんなメロン記念日を好きになって良かった。俺はなんて見る目があるんだろう? エロスのBGMで彼女たちが踊る姿を相沢は一生忘れないと思う。あと途中でBGMを止めないでいてくれてありがとう、ってそれは言いたい。私たちの幸せはいつも誰かのおかげである。

 本当は最後に、実況の人たちのあんまりさに対してちょっと書こうと思っていたのですが(「われらがガッタス」ってお前に言われたくねえとか、実況とアジテーターは違う仕事だろとか、仕事なんだから最低でも顔と名前は一致させてから来いとかいうことである)、メロン記念日のあの姿を思い出してからそんなこと書けるわけがない。とにかくメロン記念日の皆さんに対して「ありがとう」と、それだけは言っておきたい。いくら感謝しても全然足りない。メロン記念日のいる世界はそれ自体が奇跡だ。